「僕は海の見えるところに住んで絵を描いて暮らしたい」。ある夜、夫の口から出た言葉に、雉鳥さんは「そんな生活できない」とすぐさまNO!と言ったそうです。そして、翌朝、「私は実家に帰って父親の世話をしたい」と長年の気持ちを話したのでした。
1年後、夫は希望通りの高層マンションへ、雉鳥さんは父親と妹の暮らす実家へ、それぞれ引っ越すことになりました。
結婚して30数年、子どもたちも大きくなり、互いに自分の生きたいように、暮らしたいようにしてもいい年齢になったと感じてのことだったと言います。
「子育てが終わったら、一度家族を解体して夫婦それぞれ自由にやりたいことをしてみるのもいいのではないか……」。雉鳥さんのお話を聞きながら思い出したのは、作家の五木寛之さんの『林住期』でした。
それぞれの終の住処をみつけ、別の道を歩いて、最後になだらかに合流できればいいのでは、と雉鳥さん夫妻はおっしゃいます。
そんな雉鳥さんのインタビューを8月号でご紹介しています。4ページにわたって、くわしく取材しました。
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