
山や森に包まれた日本の風土。その風土や日本人のもののあはれを感じるこころこそが、日本独自の宗教観をつくりあげた、と宗教学者の山折哲雄さんはいいます。
「私たち日本人にとって深くなじんでいる宗教は仏教です。
その歴史は、こころの探求の歴史といってもいいでしょう。
平安の世に、最澄は“道心”、空海は“十住心”と言い、鎌倉時代の親鸞は“信心”と言いました。室町時代には、世阿弥が「初心忘るるべからず」と説き、明治時代になると、夏目漱石が「則天去私」という言葉を遺します。
そして、現代、小林秀雄が「無私の精神」を説きました。このように
日本人は長きにわたってこころの探求を続けてきたのです」
「日本人ほどこころにこだわった民族はいない」という山折さんは、さらに、般若心経に読まれている日本人のこころは「空」よりも「無」にあるといいます。そのこころとは……。
9月号で山折さんに教えていただきました。
山折さんの仏教講座の詳細は10月号で。 |