
大分県由布院温泉には御三家といわれる宿があります。ご存じ亀の井別荘と玉の湯、そしてオープンして15年の山荘・無量塔です。
「無量塔(むらた)」という不思議な名前。そして、古民家や古材を使った部屋を客室に惹かれて、取材に伺いました。
撮影をしてくださったのは、『楽園』シリーズで著名な写真家・三好和義さん。三好さんご自身も気に入っている宿の一つだそうです。
山荘・無量塔はクヌギやケヤキなどの広葉樹に囲まれています。オーナーであるこれは藤林さんがここに宿をつくろうと決めたときに、もともとあった杉林を切り払い、地元の造園業者さんに依頼して移植し、育てた林です。
「僕は古いものが好きで、家から皿まで古いものを集めています。古民家に住んでみると、夏は風が吹きぬけ、冬はいろりが床を暖めてくれることに気づきます。自然の理に適うようにつくられているのです。日本人は昔から、自然を敬い、モノを敬い、大事にしながら暮らしてきました。そんな暮らしから生まれたものは、理に適っており、美しいのです」と話す藤林晃司さん。
併設されている喫茶店やレストランは宿泊客でなくても利用できますので、一度ぜひ訪れてみてください。 |