いきいき編集長からの手紙【8】

  「いきいき」編集長の片寄です。

  メールをお送りできないまま、年の瀬のご挨拶になってしまいました。東京は昨夜からの大雨があがり、街もしっとりとして、花屋さんの前をとおると、お正月用の松や水仙、せんりょうにアイリスなども混じって、すがすがしい緑に、心も雨に洗われたような朝でした。

お勤めのひとけも少なく、いよいよお正月なのだなと、そんな気持ちでした。年末の花のなかに先日、キンセンカをみつけて家に飾りました。ふさふさとして大きな葉は見た目よりもやわらかく、オレンジ色はほかのどの花ももっていない色。畑に植えられていたりお墓に供えられていたりと、あまりに身近でやぼったく感じていた花が、年々、妙に愛しく感じられるようになりました。そして、何日かしてその理由がわかったのです。私にとってこの花は母のよう、この花のような人 だったなと、そんなことを思いました。

わが家は今年、喪中のため、お正月飾りはありませんが、また1年を越すことができた感謝の気持ちを、両親をはじめ遠くにいった人たちにも届くように胸に刻んで、新しい年を迎えたいと思います。

 今年は、みなさまがいてくださったから、こうしてメールを出すことができ返信もいただき、あらたなおつきあいを頂戴いたしました。心からのお礼を申しあげます。どうぞ、よい年をおむかえくださいますように。また新年に。


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